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イメージフォーラムフェスティバル2018に『風にのるはなし』がノミネートされました。

http://www.imageforumfestival.com/bosyu2018/jp.html

今年から東アジアエクスペリメンタルの映画祭としてパワーアップしたとのことで、そんななか選ばれてとても光栄です。わたしが尊敬する山城知佳子さんの作品『土の人』もノミネート作品に入っていたりして、すごいラインナップのなかにあるなあと、改めて感謝です。たくさんの人に協力してもらって、迷惑もたくさんかけて、それでもなんとか完成した作品だから、ちゃんと発表の機会に恵まれるのは、ありがたいです。広めてきます!!


ニューヨークの映画祭JAPAN CUTSにて2017年の新作3本上映されます。

NYの映画祭JAPAN CUTSで2017年の新作3本が上映されます。

– 7/25『みずのきれいな湖に』を河瀬直美監督『RADIANCE』の前に上映
– 7/27『静坐社』『風にのるはなし』を実験的短編プログラム内で上映、Q&A

http://www.japansociety.org/japancuts

ゲストには樹木希林さんや、斎藤工さんなど、俳優さんもたくさん出席されるそうで、このサイトの最初のページに自分の写真が載っているのが衝撃です、、。(写真は黑田菜月さんに激写された耳の穴に指をかけたまさにその瞬間の一枚)
ニューヨークに住むいろんな方と、お会いできるのを楽しみにしています。


新作に《Grand Bouquet / いま いちばん美しいあなたたちへ》について、ひとつお知らせがあります。

ICCでの展示、昨日からはじまりました。これから来年の3月10日まで展示上映されます。

ご来場いただいたみなさまには全身でこの映画をお楽しみいただけたらと思いますが、ひとつお伝えしておきたいことがあります。

本作品の体験の強度や与える印象に鑑み、本展担当学芸員と作家およびNTT研究所との協議により、3シーンほど、黒み、およびボカシを入れて上映することになりました。つまり、画の表現として過激すぎるため、そのシーンの画は黒みにして音と触感だけを残しています。

ICCで上映するためには仕方のなかったことですが、体験してくださるみなさまには、出来れば黒みを黒みとして受け取らず、その暗がりの向こうにはなにか画が潜んでいることを、音と触感から、イメージを膨らませてほしいです。実は、物語が次の段階へ移行するとても重要なシーンだったのです。ひとつ言えるのは、誤解を受けやすいかもしれないけれど、この作品は間違いなくハッピーエンドだということ。あのラストにいくまでに、一体どんな展開があってああなったのか、今回はそれぞれのストーリーが膨らめばいいなと思います。

そして、次にどこかで完全版を上映できる日がきたら、そのときはまたぜひお会いしましょう!!


新作《Grand Bouquet / いま いちばん美しいあなたたちへ》公開します。

6月2日から初台にあるICCで、新作《Grand Bouquet / いま いちばん美しいあなたたちへ》公開します。

まずはこの映画の撮影、ポスプロ、および展示に関わってくださったすべての方に感謝いたします。

今回の新作は、画と音の総合芸術である映画に、さらに触感がつきます。大スクリーンも、6つのマルチチャンネルスピーカーもハプティクスデバイスも、すべてたったひとりの鑑賞者のために設計されています。この物語を、鑑賞者にどう「体験」してもらうかに一番重きをおいた結果、コスパも効率も超度外視した、特別な、この世にただひとつだけの映画館ができあがりました。

ぜひ、この映画という生き物に会いにきてほしいです。

注)この作品は,お一人様ずつでの体験のため,一日にご案内できる人数には制限があります.会場では整理券発行による予約制で順次ご案内していますが,ご来場の時間によっては,ご体験いただけない場合があります.なお,小学生以下のお子様はご体験いただけません.

http://www.ntticc.or.jp/ja/archive/works/grand-bouquet/

 

《Grand Bouquet / いま いちばん美しいあなたたちへ》

あらすじ

非力な個でしかないひとりの「人間」が、自分より遥かに巨大な力を持つ「黒い塊」と真っ向から対峙する物語。「黒い塊」は女に一方的に問いを投げかける。女はそれに対して答えることばは持っているのに、声に出して答えることができない。追い詰められた女は、声を出す代わりに、口から色とりどりの美しい花を吐き出してしまう。吉開菜央というひとりの未知なる身体から生まれた、アクションヒューマンホラーフィルム!!乞うご期待です。

 

 


2018年5月23日(水)池袋シネマ・ロサで特集上映があります。

5月23日に吉開菜央の過去作から2017年新作も含めた特集上映を開いていただきます。

「大和カリフォルニア」の宮崎監督にセレクトしてもらって実現した今回の特集上映。

題してシネマ・レガシーvol.1 監督 宮崎大祐セレクション

当日は宮崎監督ともトークします。

わたしの作品は短編がほとんどなので、今までつくってきたものをどりゃーっとほとんど並べて、長編尺(70分?)くらいになります。

わたしのここ最近の5~6年。20代後半の人生そのものを、詰め込んで上映します。

2017年につくった新作も、一挙に3作品全部公開しますので、ぜひ観に来ていただきたいです。

真鶴でロケ撮したシティサイクリングファンタジー、京都の取り壊される建物の最後の吐息を収めた建築身体ドキュメンタリ、北海道の支笏湖で小暮香帆が踊ったダンス・フィルムなど、2017年にはなんと3本も新作をつくってしまった。どれも、不思議な縁とタイミングが合わさってつくらずにいられなかった作品です。

つくり終えれば過去のことになってしまうけれど、それらは確実にわたしの血と肉となって、今に繋がっていて、そうした布石になった作品たちを劇場のスクリーンで解き放って、あのときの景色、あのときのテンションをだれかの身体に蘇らせることができるかもしれないってのは、とてもわくわくする儀式ですね。

映画館での上映というのは。

 

吉開菜央特集上映プログラム

「ホワイトレオターズによる上映前ストレッチ」

「みづくろい」

「自転車乗りの少女」

「ほったまるびより」

ー2017年の新作一挙3作品大公開!!ー

 

http://www.cinemarosa.net/lateshow.htm

上映作品・上映スケジュールなど詳細は近日掲載いたします

特別料金:当日1300円均一 リピーター割引:1000円(半券提示にて)
前売鑑賞券の発売ならびに上記以外の割引はございません


個展「呼吸する部屋」

このたび、わたくし吉開菜央はAI KOWADA GALLERYで個展を開催いたします。テーマは「呼吸」。上映作品は、第19回文化庁メディア芸術祭で新人賞を受賞した、映画『ほったまるびより』や本展初公開の新作『静坐社』を含む、全四作品(約60分)をオムニバス形式にて上映いたします。

 

上映プログラム一覧

Some rules in the morning/3分26秒/2011

I want to go out/6分55秒/2014

ほったまるびより/37分11秒/2015

静坐社-Breathing House-/12分12秒/2017

上映時間 14:00-/15:00-/16:00-/17:00-(上映の途中でもご入場いただけます)

 

会期中 シンポジウム 「映像と身体」

日程 :              12/24(日)15:00 – 17:00

会場 :              3331ArtsChiyoda1F「ラウンジ」

パネリスト :    吉開菜央(ダンサー・映像作家)

OJUN(美術家・東京藝術大学絵画科油画 教授)

桂英史(メディア論研究者・東京藝大映像研究科教授)

関かおり(振付家・ダンサー、関かおりPUNCTUMUN主宰)

進行役:            山内宏泰(ライター)

入場料:            1000円(ご予約不要、当日直接会場までおこしください )

 

新作『静坐社』について

2016年、3月。ある重要な家が取り壊されるので、映像として記録に収めてほしいという依頼を受け、わたしは京都に向かいました。その家は大正時代に流行した健康法「岡田式静坐法」を京都で広めていた歴史の深い場所なのだそうです。わたしが静坐社に着いたころにはもう引っ越し作業真っただ中で、これまでこの家に住んできた4世代分の人々の物で溢れかえっていました。引っ越し作業を手伝う傍、わたしはその家を撮り始めました。窓から入る陽の光、書物、手紙、写真、家の周りを通り過ぎる人々の生活音、家具につもったほこり、蜘蛛の巣。これらのものが全部合わさって、古いひとつの家がありました。

「岡田式静坐法」というのは、岡田虎二郎氏が発案した、呼吸を整えながら30分間静坐するというヨガや座禅に近い健康法です。ヨガも、座禅も、静坐も、その時間を過ごす上でどう呼吸するかが非常に重要になってきます。呼吸は、唯一人間が自分の意思でコントロールすることができる身体内部の働きです。静かに座ることで、みえてくるもの、きこえてくるものはなんなのか。はたしてそれで人は救われるのか。静坐社に残っていたメモをみて、わたしは改めて、古くから人が平穏な精神を求めて試行錯誤をしてきた歴史を、とても尊く感じました。

こうしたやり方で作品を制作したのは初めてのことですが、現実にあった出来事に向き合って、私なりのやり方でそれをまた編集しなおして、この作品は生まれました。いうなれば静坐社にまつわる呼吸ファンタジー、といえるでしょうか。

振り返ってみれば、過去のわたしの作品には「お腹」と「呼吸」というモチーフが繰り返し出てきたことに気づきました。それは体力がありそうに、健康そうにみえて実は割と打たれ弱い自分の身体を、作品制作を通じて鼓舞してきたような、生まれ持ったこの身体でもってこの世に折り合いをつけるために、撮影し、編集し、からだにまつわる物語を生み出すことで発見したことが作品になっているのからなのかもしれません。全てのからだの動きは、呼吸とともにあり、そのからだから生まれてくる情動のようなもの、を感じていただければと思います。

今回、このような個展の機会をくださった小和田愛さんに感謝するとともに、この上映展示を通じて、多くの方にお会いできることを楽しみにしています。